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沼津市で経年劣化したベランダ床の防水層が復活!艶のある美しい仕上がりに 沼津市で実施した戸建てベランダの防水工事。今回の現場ブログでは完了までの様子をご紹介します! 施工前:沼津市のお客様宅ベランダ(※普段はジョイントタイルを敷いてあり剥がした後の写真です)これまでの作業様子はコ…
 
				 
 
今回ご相談いただいたのは、「屋上から雨漏りがしているようなので一度見てほしい」というご依頼でした。
現場は、平らな屋根――建築用語で言う「陸屋根(ろくやね)」の住宅。
実はこの“陸屋根”、一般的な傾斜のある屋根とは違い、雨水が溜まりやすい=防水性能が非常に重要な屋根形状なんです。
今回は、防水の必要性と特徴についても詳しく解説しながら、工事の内容をご紹介いたします。
〜 平らな屋根、実は“完全な平面”ではありません 〜
「陸屋根(ろくやね)」とは、見た目には平らに見える屋根のことを指します。
読み方は“リクヤネ”ではなく、“ロクヤネ”が正式です。
ただし、実際には完全な水平ではなく、わずかに傾斜(勾配)がついています。
建築基準法では、雨水をしっかり流すために、最低でも100分の1以上の勾配を設けることが義務付けられています。
例えば、「100分の1の勾配」とは、水平距離100cmに対して1cmの高低差があることを意味します。
つまり、50分の1であれば100cm進むごとに2cmの高低差があることになり、当然、勾配が大きい方が水は流れやすいというわけです。
ですから、同じ雨量でも「50分の1」の屋根の方が「100分の1」よりも雨水が早く流れてくれます。
〜 瓦もカラーベストも使えません 〜
一般的な勾配屋根(スレートや瓦など)と違い、陸屋根には**「屋根材を葺く」という選択肢がありません。**
そのため、屋根全体を“防水層”で覆う必要があります。
使用される主な防水工法は以下の通りです:
| 防水工法 | 特徴 | 
|---|---|
| アスファルト防水 | 高い防水性能と耐久性を持ち、長年使われている伝統的工法 | 
| シート防水(塩ビ・ゴムなど) | 工期が短く、軽量で柔軟性が高い。屋上利用にも適しています | 
| 塗膜防水(ウレタンなど) | 液状の防水材を塗り重ねて施工。複雑な形状にも対応しやすい | 
施工方法は屋上の使い方や面積、予算などによって選ばれます。
例えば、人がよく出入りするバルコニーのような場所であれば、耐摩耗性の高い塩ビシートやウレタン防水が選ばれることが多いです。
〜 防水劣化のスピードが早い理由 〜
陸屋根は、その構造上、雨水が屋根にとどまる時間が長くなります。
つまり、“水が抜けにくい”=“防水への負荷が高い”ということです。
加えて、紫外線や風雨、気温差などの自然条件が直接当たる場所のため、勾配屋根と比べて圧倒的に過酷な環境にさらされています。
そのため、防水層の劣化が早く、定期的なメンテナンスが欠かせません。
陸屋根で雨漏りが発生した場合、雨水が溜まりやすいため、内部への浸水リスクが非常に高くなります。
一見すると大したことがないように見えても、内部の断熱材や構造体が濡れてしまうと、大掛かりな修繕が必要になることも。
ですので、「なんか天井がしっとりしてるな…」と感じたら、すぐに専門業者へ点検を依頼するのが安心です。
今回の施工事例では、陸屋根の防水の重要性を改めて感じさせられました。
平らな屋根は、見た目のスタイリッシュさや屋上利用などの利便性がある一方で、雨水や紫外線への対策を怠ると建物全体に影響を与える可能性もあります。
そのため、5年〜10年を目安に定期点検・メンテナンスをすることが大切です。
点検・診断は無料で承っております。
ホームページの問い合わせフォームまたはお電話にて、お気軽にご相談ください。
 
 
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