屋根がセキスイかわらUで適切なリフォームが分からない方へ

【台風25号に関する注意のお知らせ 10/7更新】
大型で強い台風25号は10月7日未明、日本海で温帯低気圧へと変わりました。温帯低気圧になっても、台風に匹敵するくらいの暴風が吹くおそれがあります。これから温帯低気圧が近付く北日本では引き続き、暴風や高波に警戒してください。
 毎週のようにやってくる台風で屋根に被害が出ている方・被害を受けているかもしれない方もおられると思います。どんなに建物がご心配でも屋根にはのぼらず、街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。可能な限りの応急処置もその場でいたします。

現在、台風21号、台風24号の被害により、多くのご相談とお問合せをいただいており、順番に対応しております。皆さまにはご理解を賜りますようお願い申し上げます。

頑健なものと脆いものが存在するセキスイかわらU

 1970 年から2007 年まで販売され続けたロングセラーの屋根材でもあり、全国で50 万棟以上に使用されたベストセラー商品でもある「セキスイかわらU」。
頑健なかわらUでも色あせは起こります
 セキスイかわらU は瓦を本物の粘土瓦ではなく、瓦を模した圧型スレート(セメント瓦)で、屋根リフォーム用を目的に作られた屋根材でした。1 ㎡あたりの重さは約13kgで金属屋根、スレート(カラーベスト・コロニアル)の重ね葺き(屋根カバー工法)や屋根葺き替えに用いられたのです。
 本物の瓦と同じような形状も魅力的でした。セキスイかわらU には頑健なものと脆いものが存在し、それがお客様の頭を悩ませる結果となっています。

脆いセキスイかわらU に見られる経年劣化

塗膜が剥がれたかわらU
 塗膜が剥がれ、白い下地(基材)が露出するという現象が発生。
 屋根塗装をしても、すぐに塗膜が剥がれてしまうので、塗装は不可能。塗膜が剥がれたところから雨水が染み込むことにより、劣化を加速させる。
ひびが入ったかわらU
 基材にひびが入るだけでなく、割れてしまう現象が起こる。
 中には割れるというよりも、細かく砕けるという表現が適切なもの存在する。このまま放置すれば、雨漏りへと発展する。
崩れたかわらU
 水分が滞留しやすい屋根材の端からボロボロと崩れてきてしまう。
 パミールと非常によく似た病状。放置すれば、崩れてきた屋根材は雨樋へ落ちることがほとんどなので、屋根が見にくい、見えないお家では発見しづらい。

パミールの劣化はこちらをご確認ください>>

セキスイかわらU に頑健なものと脆いものが存在します。
心配な方は一度ご確認を!

 そもそも何故、頑健なものと脆いものが存在するのでしょうか。これはロングセラー商品の宿命とも言える時代の変化と環境対応が関係しています。
 セキスイかわらU の販売が開始されたのは1970 年でした。この頃はアスベストに対する規制も緩く、セキスイかわらU もアスベストを10 ~ 15.7%含有されたものが販売されていました。
ご自身のお住まいの屋根を確認してみましょう
 業界でいち早くアスベスト問題に取り組んだのが積水化学工業であり、1990 年8 月には他社に先駆けてノンアスベストのセキスイかわらU を販売したのです。この取り組みは立派だったものの、試験や実績も不十分だったためか、前述のような結果を引き起こすこととなったのです。
 ノンアスベストへ切り替えられた際に問題が起こってしまった屋根材というのはセキスイかわらU だけでなく、他にも存在します。

 ご自宅の屋根がどのようなものなのか、その詳細までは分からないという方もおられるでしょう。
ご自宅がかわらUかどうかの判断がつかないという方は街の屋根やさんの無料点検をご利用ください
 屋根リフォーム時の図面や仕上げ表、保証書を保存している方は一度、メーカーと製品名をご確認ください。保証書ならば、施工された年月も特定できるはずです。その年月によってセキスイかわらU がアスベスト含有のものなのか、ノンアスベストのものなのかを判別することも可能です。
 図面や仕上げ表、保証書もなく、ご自宅の屋根材が不明で心配という方は専門業者に相談してみましょう。街の屋根やさんでは建物の無料点検を行っています。頑健なセキスイかわらU なのか、そうでないのかをご報告し、今後のメンテナンスもアドバイスいたします。他の問題のある屋根材に対しても、今後、どうしたら良いのかをご提案いたします。
無料点検はこちら

セキスイかわらUの最適なリフォーム方法
アスベストの有無によってリフォーム方法が異なります!

 現在、セキスイかわらU を使用している屋根は大きく分けると3 つのパターンがあり、製造年月日によって 大別することができます。

11990 年8 月以前のアスベスト含有のセキスイかわらU で葺き替えられた屋根
21990 年9 月以降のノンアスベストのセキスイかわらU で葺き替えられた屋根
31990 年9 月以降のノンアスベストのセキスイかわらU で屋根カバー工事された屋根

 屋根カバー工法は比較的、新しい工法であり、アスベスト含有のセキスイかわらU が流通していた頃は大規模な屋根リフォームというと、屋根葺き替えが一般的でした。屋根カバー工法が行われるようになったのはノンアスベストのセキスイかわらU の流通以降となります。
1990 年8 月以前のアスベスト含有のセキスイかわらU で葺き替えられた屋根
耐用年数を考えた際の現実的な選択肢は屋根葺き替え
 アスベスト含有のセキスイかわらU は塗膜の剥がれや屋根材の割れなどが極めて発生しにくいのですが、製造・販売が1990 年8 月のものでも既に28年の歳月が経過しようとしています(2018 年現在)。アスベスト入りの建材はいずれも耐久性が高いと言われていますが、さすがにそろそろ寿命です。

  今回は屋根塗装できたとしても、次はできないでしょうから、この先のコストと安心感を考えれば屋根葺き替えが正解です。
日本ペイントではセキスイかわらUに対して塗装不可としています
 ちなみに、大手塗料メーカーの日本ペイントでは セキスイかわらU に対して「塗装不可」としています。 これはアスベストの有無を見た目で判断しにくいこ とが原因と考えられます。
屋根葺き替え工事の詳細はこちら

1990年8月以前のアスベスト含有のセキスイかわらU で 葺き替えられた屋根の施工事例

 「瓦が落下してきたので不安になり、屋根を調べたらかわらU が使われていた」というお客様です。詳しい話を聞くと「お家は中古で手に入れたもので、どのような経緯でかわらU になったかは分からない」とのことでした。いろいろとネットで調べたそうで、「かわらU は評判が悪いから、アスベストの有無に関わらず、新しい屋根に葺き替えたい」とのことです。
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かわらU葺き替え施工前
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かわらUからオークリッジスーパーへの葺き替え施工後
かわらU葺き替え前の点検時の様子
屋根から落下したかわらU
 屋根を見る限り、かわらU にはアスベストが含有されているもののようです。塗膜の剥がれも顕著じゃあり ませんし、ひび割れも発生していません。落下してきたかわらU は庭先に保管されていました。ひび割れて落 ちてきたそうですが、かなり綺麗です。
かわらU点検時の状態
かわらU点検時の状態
 アスベスト含有のかわらU もそろそろ寿命が近付いてきているのではないでしょうか。こちらのお家はまだ 深刻なトラブルは出ておりませんが、塗膜の剥離がはじまっているところもあります。「このような病状が出て いる」、「瓦が落ちてきた」という事実を見れば、ここで屋根を刷新しておくのが正解でしょう。
かわらU撤去
新しく野地板を貼った屋根
 かわらU を撤去し、屋根を強くするために野地板を貼り増しします。幸いなことに雨水の浸入した跡などは 見られませんでした。防水紙(ルーフィング)に穴や破れ、裂けといった劣化もみられません。下地が健全な うちに屋根リフォームすれば、それだけ料金もかからないことになります。
防水紙の敷設
防水紙の敷設
 防水紙を敷設していきます。防水紙は雨漏りを防ぐ要で、軒先から棟、つまり屋根の下方から上方に向かっ て敷き込んでいきます。ピンク色の袋の中にはこれから使う屋根材、アスファルトシングルのオークリッジスー パーが入っています。
専用接着材で固定されたオークリッジスーパー
新しく葺かれたオークリッジスーパー
 アスファルトシングルの特徴として表面にグラデーションがかかっていることが挙げられます。とても趣きの ある屋根材です。アスファルトシングルは釘と専用接着剤で固定していきます。画像のようにしっかり接着し ておけば、風による被害も受けづらくなります。
アスファルトシングルのオークリッジスーパーによる屋根葺き替え完成後
 かわらU からアスファルトシングルのオークリッジスーパーへの屋根葺き替えが完了しました。前と雰囲気 ががらりと変わりましたね。かわらU も撤去しましたし、これで普段も、悪天候時も安心して過ごせると思い ます。
1990 年9 月以降のノンアスベストのセキスイかわらU で葺き替えられた屋根
塗装ができないため葺き替えが最適なリフォーム方法
 ノンアスベストのセキスイかわらU で葺き替えら れた屋根は屋根塗装が不可能なので、屋根葺き替え をしましょう。
  前述の通り、ノンアスベストのセキスイかわらUは非常に脆弱であり、屋根塗装によるメンテナンスは不可能です。よって、屋根材をそっくり取り替える屋根葺き替えをするしかありません。

  セキスイかわらU は瓦のような形状をしながらも、同じ材質のスレート(コロニアル・カラーベスト)よりも軽量です。より軽い金属屋根材を使えば、耐震性も高まります。
耐震性や耐用年数を考慮するとカバー工法は現実的ではありません
 業者によっては金属屋根材による屋根カバー工法を 勧めてくるところもありますが、これからのことを考 えると屋根葺き替えの方が安心です。
屋根葺き替え工事の詳細はこちら

1990年9月以降のノンアスベストのセキスイかわらU で屋根葺き替えされた屋根の施工事例

 見えないし、見難い屋根と言っても、普段はそれなりに信頼して暮らしている方がほとんどだと思います。 お客様は「以前にお手入れしてから、結構な年月が経ってしまったので点検を」と軽い気持ちでご依頼され たそうですが、点検時の画像を見せたら絶句していました。『お部屋などに雨漏りなどの異常はないですか』 とお伺いしたところ、「まだ雨漏りしたことはない」ということです。
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葺き替え工事施工前のかわらU
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ガルバリウム鋼板に葺き替えられた屋根
クラックが入ったかわらU
崩れが発生しているかわらU
 もともとの色が分からないくらい色褪せており、なおかつ塗膜が剥がれ、崩れ出すというかわらU の典型的 な不具合です。梯子をかけて屋根の上にのぼろとしましたが、踏み壊してしまうのは確実なので、断念しました。 これを見る限り、お家の中は雨漏りなどの異常がないということが信じられません。
かわらU撤去
かわらUの撤去が完了した屋根
 まずはかわらU を撤去します。汚れてはいますが、意外なことに防水紙に異常はありません。その下の野 地板の傷みもないというのには驚きました。当時、施工された方の腕が良かったのでしょう。この状態ならば 雨漏りしていないことも納得できます。幸運なケースです。
野地板の貼り付け
野地板の貼り付け
 防水紙の上から新しい野地板を張り増ししていきます。こちらも以前、施工された方に負けないような工事 をしなければなりません。隙間無く張り、しっかりと固定していきます。
防水紙の敷設
防水紙の敷設が完了した屋根
 防水紙を敷いていきます。こちらは屋根の軒から棟に向かって設置していきます。防水紙同士が重なる部分 をつくって、野地板への浸水を防止します。改質アスファルトの防水紙なので、これまでのものより耐久性が あります。
棟板金の設置
樹脂製の貫板
 ガルバリウム鋼板を立平葺きにて設置しました。立平葺きとは金属だけで屋根を葺いていく方法で、凸部を 折り曲げ加工して固定していきます。構造上、雨漏りのリスクが最も低いと言われる葺き方です。ガルバリウ ム鋼板を葺き終わりましたら、棟板金を設置します。貫板は耐久性を考慮し、樹脂製のものを使用しました。
ガルバリウム鋼板に葺き替えが完了した屋根
 かわらU からガルバリウム鋼板の金属屋根への葺き替えが完了しました。かわらU のまま、梅雨や秋雨の 時期に突入していたら、間違いなく雨漏りしていたでしょう。雨の日でも安心して過ごせる屋根になりました。 定期的に屋根塗装してあげることにより、金属屋根の寿命を延ばすことも可能です。
1990 年9 月以降のノンアスベストのセキスイかわらU で屋根カバー工事された屋根
塗装ができないためカバー工法か葺き替えが最適なリフォーム方法
 前述の通り、ノンアスベストのセキスイかわらU は非常に脆弱であり、屋根塗装によるメンテナンス は不可能です。

  経年でひびと割れが発生し、ボロボロになって屋 根材としての機能を果たせなくなるので、屋根葺き 替えに使われていた場合も、屋根カバー工法に使わ れていた場合も、セキスイかわらU を撤去しなけれ ばなりません。その後、違う屋根材で屋根葺き替え か屋根カバーを行います。
既存のかわらUを撤去しなければ重量が増し住まいの危険性を高めます
 業者によっては屋根カバー工事がされている屋根 に、さらに金属屋根材で屋根カバー工事を勧めてくる によるところもあります。こうなると、屋根が三重に なってしまい、重量がさらに増します。地震時の危 険性を増大させてしまうので絶対にお勧めできませ ん。
屋根葺き替え工事の詳細はこちら
屋根カバー工法の詳細はこちら

1990年9月以降のノンアスベストのセキスイかわらUで屋根カバー工事された屋根の施工事例

 雨漏りを起こしていたのはスレート屋根をかわらU で屋根カバー工事したものでした。まずはかわらU を撤 去し、その後、改めてスレート屋根にガルバリウム鋼板で屋根カバー工事を行います。
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金属屋根葺き替え前のかわらU
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金属屋根横暖ルーフ施工後
ひびや割れが目立つかわらU
小屋裏の雨漏り
 表面の屋根材は塗膜の剥がれの他、ひびや割れが目立つ状態で、雨水がその下へ染み込んでいる状態です。 小屋裏にも雨染みが確認できました。お部屋にも雨漏りしているということなので、それを屋根リフォームで解 消します。
既存のかわらUの撤去
既存後現れたスレート屋根
 まずは現在の屋根材であるかわらU を全て撤去いたします。幸いにもアスベストが含まれていない製品で したので、解体費と処分費も抑えることができました。こちらのお家はもともとスレート屋根で、かわらU で 屋根カバー工事をされていました。かわらU を取り除くと防水紙が現れ、防水紙を剥がすとスレート屋根が現 れました。
防水紙が敷設された屋根
横暖ルーフ葺き替え施工中
 そのスレート屋根の上に防水紙を貼っていきます。実質的にお家への雨水の浸入を防いでいるのはこの防水 紙です。屋根材によっても違いはありますが、横殴りの雨などは表面の屋根材の隙間からその下へ浸入してし まうこともあり、屋根の下への浸入を防いでいるのは防水紙なのです。防水紙の敷設が終わりましたら、金属 屋根材を葺いていきます。今回、お客様がお選びになったのは「横暖ルーフプレミアム」です。断熱材と一体 化している屋根材で裏面に備え付けられウレタンフォームが高い断熱性と遮音性を実現します。
棟板金の設置
金属屋根でカバー工法施工後
 屋根材の設置が終わりましたら、棟板金を設置して屋根カバー工事は終了です。これで今後、数十年は安心 して生活できます。雨漏りに悩まされることもないでしょう。保証期間内は街の屋根やさんが定期的に点検に 訪れますので、これからもよろしくお願い致します。

アスベストの有無によって撤去費・処分費が変化します

セキスイかわらUの刻印
 アスベストを含有している屋根材の場合、含有し ていないものに較べるとその撤去費・処分費は割高 になります。屋根材の他、各種建材を処分する場合、 ノンアスベストということを証明することを求められ る場合もあります。

  街の屋根やさんではノンアスベストのセキスイか わらU を撤去する場合、「セキスイかわらゼロアス ベスト証明書」をメーカーから取得し、その費用の 削減しております。この証明書を取得するには、屋 根材の刻印・屋根全体・ひび割れ等の写真が必要 です。