2026.08.05
屋上防水は建物を雨水から守る大切な役割を担っています。しかし、防水層そのものだけでなく、コーキングや脱気筒廻りなどの細かな部分も防水性能を維持するためには欠かせません。 今回は、屋上防水の一部で劣化が見られたコーキングと脱気筒廻りの部分補修を行いました。大規模な防水工事ではなく、…

こんにちは、街の屋根やさん沼津店です。
雨の日が続くと「そういえば、うちの屋根は大丈夫かな?」と心配になることはありませんか?
普段はあまり目にすることのない屋根ですが、雨漏りはある日突然発生することがあります。特に軒裏に雨染みが出ている場合は、屋根の内部に雨水が入り込んでいる可能性がありますので注意が必要です。
今回ご紹介するのは、沼津市内の新興住宅地にある築15年ほどのお宅で行った、ガルバリウム鋼板屋根の雨漏り補修工事です。
お客様のお宅は、屋根にガルバリウム鋼板を使用した板金屋根でした。
今回、特に問題となっていたのは2階の屋根です。外から確認したところ、軒裏に濃い雨染みができている状態でした。
雨染みの状態がかなり濃いことから、雨が降るたびに繰り返し雨水が屋根内部へ侵入し、その都度、軒裏まで雨水が回っていたことが推測されます。
それでは、実際の雨漏り調査と補修工事の様子をご紹介します。





まずは、雨漏りしている箇所を確認していきます。
今回のお宅では、2階屋根の軒裏に雨染みがはっきりと確認できました。
軒裏とは、屋根の外壁から外側へ張り出している部分の裏側のことです。
この軒裏に雨染みが見られる場合、単純に軒裏だけの問題とは限りません。屋根材の隙間や板金の納まりなどから雨水が侵入し、屋根内部を伝って軒裏まで到達している可能性があります。
今回も雨染みが濃い状態だったため、これまで何度も雨水が入り込んでいたことが推測されました。
調査を進めていくと、雨漏りの原因として最も疑わしい部分が見つかりました。
それが、屋根の谷部分にある板金の納まりです。
屋根の谷とは、屋根と屋根が取り合う部分にできる「V字状の溝」のような場所です。
雨水が集まって流れる場所なので、屋根の中でも特に雨漏りに注意が必要な部分の一つです。
今回の谷部分は、板金の処理が少々甘い状態でした。
さらに、板金が屋根の少し内側に入り込んでいるため、雨が大量に降った際に雨水が板金の内側へ引き込まれてしまうような状態になっていました。
屋根は雨水を外側へ流すことが重要ですから、こうした板金の納まりは雨漏りの原因につながることがあります。
今回のような板金屋根では、屋根の勾配(傾斜角度)も雨漏りに関係してきます。
屋根の勾配が緩い場合、板金同士の重なり部分などから雨水が入り込みやすくなることがあります。
特に注意したいのが毛細管現象です。
毛細管現象とは、細い隙間に水が入り込むと、水が重力に逆らうように隙間を伝って移動する現象です。
屋根の板金の重なり部分などに隙間があると、雨水が「スーッ」と内側へ吸い上げられるように入り込んでしまうことがあります。
そのため、単純に屋根表面を見ただけでは雨漏りの原因が分からないケースもあります。
雨水が屋根の内側へ入り込まないよう、問題となっていた板金部分を加工しました。
このように板金を加工した部分を「尾垂れ」といいます。
今回は、雨水が内側へ入り込まないよう、限界まで板金を外側へ広げるように加工しました。
屋根に降った雨水をできるだけ外側へ流すことで、雨水が屋根内部へ侵入するのを防ぐための施工です。
これで通常の雨であれば、内側へ雨水が侵入することはなくなるはずです。
ただし、台風や嵐などの暴風雨の場合は注意が必要です。
強風を伴う雨では、雨水が通常とは違う方向から吹き上げられたり、下から渦を巻くように入り込んだりすることがあります。
そのため、通常の雨だけではなく、暴風雨時の雨水の動きも考慮して補修することが大切です。
さらに確認すると、屋根の谷部分もかなり浅い作りになっていました。
谷部分は屋根に降った雨水が集まって流れる場所です。
そのため、大雨などで一度に大量の雨水が集まると、谷の排水が追いつかず、オーバーフローを起こしてしまう可能性があります。
オーバーフローとは、雨水などが許容量を超えてあふれてしまうことです。
今回の屋根では、谷部分で雨水があふれた場合に、板金屋根と谷の間から水が回ってしまう可能性も考えられました。
そこで、雨水が入り込まないよう、こちらも追加で処理していきます。
雨水があふれた場合でも内部へ入り込まないよう、板金の隙間にコーキングを充填しました。
コーキングとは、板金や外壁などの隙間を埋めるために使用する充填材です。
今回の施工では、谷部分から雨水が入り込まないよう、隙間をコーキングでしっかりと塞いでいます。
これで、今回確認できた雨漏りの原因に対しては、かなりの確率で雨漏りが収まると考えられます。
ただし、雨漏りは一カ所だけが原因とは限りません。
屋根に侵入した雨水は内部を伝って移動することがあるため、別の箇所から雨水が入り込んでいる可能性もあります。
そのため、補修後もしばらく様子を見ながら、雨漏りが再発していないか確認していく必要があります。
今回の屋根の谷部分は、本来の谷の納め方とは大きく異なっており、根本的に違う施工になっていました。
今回は既存の状態を考慮し、コーキングによる雨漏り補修を行っています。
ただし、コーキングはあくまでも隙間を埋めるための充填材です。
屋根は一年を通して、真冬の寒さ、真夏の高温、紫外線、酸性雨など、非常に厳しい自然環境にさらされています。
そのため、コーキングも時間の経過とともに劣化していきます。
特に屋根は紫外線や雨風を直接受ける場所ですので、コーキングの劣化状況についても定期的に確認することが大切です。
できることであれば、コーキングだけに頼るのではなく、板金によって雨水をしっかりと食い止める納まりにすることが理想的です。
今回のように、屋根の表面だけを見ても分かりにくい場所から雨漏りが発生しているケースは少なくありません。
特に、
・軒裏に雨染みがあるといった症状がある場合は、一度専門業者による屋根点検をおすすめします。
雨漏りは、放置してしまうと屋根材だけではなく、屋根内部の木材や下地まで傷めてしまうことがあります。
今回のように、早い段階で雨漏りの原因を調査し、原因に合わせた補修を行うことが大切です。
街の屋根やさん沼津店では、沼津市を中心に屋根の雨漏り調査や屋根修理、板金工事などを行っています。
「どこから雨漏りしているのか分からない」「雨が降ると軒裏が濡れる」「一度屋根を見てもらいたい」など、屋根に関するお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
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