2026.07.13
築年数が経過したお住まいでは、屋根や外壁の防水性能が少しずつ低下し、気付かないうちに雨漏りが進行しているケースが少なくありません。特に玄関屋根は毎日目にする場所ですが、屋根の上まではなかなか確認できないため、不具合の発見が遅れてしまうことがあります。 今回は、三島市にお住まいのお…

こんにちは、街の屋根やさん沼津店です。
暑い日が続いたり、急に雨が降ったりと、屋根にとってもなかなか厳しい季節ですね。普段はなかなか見る機会のない屋根ですが、実は雨風や紫外線の影響を毎日受け続けています。
今回ご紹介するのは、裾野市御宿で行った屋根の外部リフレッシュ工事です。
お客様は以前から「屋根を直さなければ」と思っていたそうですが、なかなか工事のタイミングがなく、数年が経過していました。
遠くから屋根を見ても傷みや汚れが目立つようになり、見た目も気になってきたことから、今回、屋根工事をご依頼いただきました。
今回は、既存のカラーベスト葺き屋根を撤去し、アスファルトシングル葺きの屋根へとリフレッシュしていきます。





まずは工事に入る前に、屋根の状態を詳しく確認します。
今回のお宅は、2階の本屋根がカラーベスト葺き、玄関ポーチの屋根がアスファルトシングル葺きとなっていました。
2階本屋根のカラーベストは、過去に一度だけ塗装工事を行ったそうですが、それ以降は15年以上、特にメンテナンスをされていない状態でした。
特に注意が必要だったのが、屋根の頂上部分に取り付けられている棟包み板金です。
棟包みとは、屋根の頂部にある棟部分を雨水から守るための板金部材です。今回はこちらの棟包み板金の錆が著しく進行しており、無数の穴が開いている状態でした。
また、屋根を実際に歩いて確認すると、足元が「フワフワ」するような感覚がありました。
このような状態から、屋根材の下にある野地板(のじいた)にも雨水が入り込み、腐食がかなり進行していることが予想されました。
野地板とは、屋根材や防水シートの下地となる板のことで、屋根全体を支える重要な部分です。
見た目だけでは判断できない屋根内部の劣化を確認するためにも、屋根の状態を適切に調査することは非常に重要です。
屋根の状態を確認している最中、予想以上に劣化が進んでいることが分かりました。
なんと、野地板の腐食が進んでいたため、作業員が屋根を歩いている際に野地板を踏み抜いてしまうアクシデントが発生しました。
屋根の表面だけを見ていると分かりにくいのですが、長期間にわたって雨水が入り込むことで、屋根材の下にある木材まで腐ってしまうことがあります。
さらに確認を進めると、野地板を受けている垂木(たるき)も数カ所で腐食しており、ほとんど強度がない状態でした。
垂木とは、屋根の下地を支えるために斜め方向に配置されている構造材です。
屋根材だけを新しくすれば済む状態ではなく、屋根を支える木部まで補修・交換する必要があることが判明しました。
屋根の内部まで腐食が進行している場合、表面だけをきれいにする塗装工事では根本的な改善になりません。
今回のように垂木の強度が失われている場合には、腐食した部分を取り替え、屋根をしっかり支えられる状態に戻すことが重要です。
2階の屋根は、普段生活している中ではなかなか目に付かない場所です。
また、屋根に上って内部の状態まで確認することは一般の方には難しく、専門業者でなければ発見できない劣化も少なくありません。
屋根のメンテナンス時期は建物の立地や屋根材、過去の施工状況などによっても異なりますが、最長でも15年以内を一つの目安として、塗装などのメンテナンスを検討することをおすすめします。
劣化を長期間放置してしまうと、今回のように屋根材だけでなく、野地板や垂木など屋根内部の構造部分まで補修が必要になる場合があります。
屋根の下地補修が完了したら、次に防水シート(ルーフィング)を施工していきます。
今回は、ゴムアス仕様のルーフィングを使用しました。
ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。
屋根材が雨水を防ぐ「一次防水」だとすると、ルーフィングは屋根内部への雨水の侵入を防ぐための重要な「二次防水」の役割を果たします。
そのため、屋根工事では屋根材の仕上がりだけでなく、ルーフィングを正しく施工することが非常に重要です。
今回はシート同士をしっかりと重ねながら、丁寧に敷設していきます。
屋根工事はどの工程も大切ですが、雨漏りを防ぐうえで、このルーフィング施工は特に慎重に行う必要があります。
防水シートの施工が完了したら、いよいよ仕上げとなるアスファルトシングル葺きの作業です。
アスファルトシングルは、ガラス繊維などの基材にアスファルトを含ませ、表面に石粒を施した屋根材です。
軽量で施工性が良く、さまざまな住宅で使用されている屋根材の一つです。
今回の工事では、アスファルトシングルを1枚ずつ丁寧にビスで固定していきます。
屋根の形状に合わせながら、一枚一枚確実に施工することで、きれいな仕上がりへと進めていきます。
既存のカラーベスト屋根の劣化だけでなく、屋根内部の野地板や垂木にも腐食が見られたため、屋根の小屋組みに関わる木工事まで行う大掛かりな屋根リフレッシュ工事となりました。
しかし、腐食した部分をそのままにせず、必要な箇所をしっかりと補修・交換したことで、屋根をきちんとした状態に戻すことができました。
屋根は普段なかなか見ることができない場所だからこそ、雨漏りや屋根材の劣化が気になったときには、早めに専門業者へ相談することが大切です。
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