ベランダから雨漏りがあるということで、現地調査にいってきました。1階のサッシ上からの雨漏りということで、その上の2階部分のベランダ
が怪しいので、まず確認させていただきました。
2階へ上がると珍しい施工をしてあることに、すぐに気が付きました。
通常はベランダはシート防水や塗り防水をしてあるものですが、
なんと、板金工事(鋼板)での桟葺き工法で施工されていました。
床は平らではなく歩きにくいので、その上にスコノを乗せて、
今まで使用されていたようです。そのスノコも長い年月が経ち、ボロボロでした。
ベランダの大きさは1間半の3尺でした。
雨漏りを止めるために、この桟葺屋根をそのまま直してよいものなのか?
ということをよく考えました。通常のベランダであれば、単純には防水をやり直せば
雨漏りは止まります。しかし今回は桟葺きで仕上げてありますので、
桟葺きを直すということがまず頭をよぎりそうですが、
状況を詳しく見てみると、ベランダには雨戸が付いており、
サッシ下はかろうじて、目視できるのですが、雨戸したは狭くて
見えない状況でした。これでは手を入れて、桟葺きをこの範囲で
やり直すのは施工上難しいことが分かりました。
結論として今回は通常のベランダの形、桟葺きではなく防水を
お客様にはご提案させていただきました。