2026.10.02
今回は、以前の台風被害によって「セメント瓦1枚とスチール製の棟板金が飛ばされてしまった」という沼津市のお宅より、屋根の局部修理工事をご依頼いただきました。今回はその施工の様子と、長くお住まいを守るためのメンテナンスのポイントをご紹介します。 廃番となったセメント瓦の調達と下地確認…
今回ご相談をいただいたのは、築約20年が経過した沼津市内のマンションです。共用廊下の床面を詳しく見ていくと、長年の風雨や湿気に晒されたことで、雨水を集める「排水ドレン(排水金具)」がかなり激しく錆びついているのがハッキリと分かります。
さらに、ドレンの内部には長年かけて溜まったゴミや落ち葉、泥などが色々と詰まっており、雨水をスムーズに外へ逃がすための排水性能も著しく低下している状態でした。「完全にドレンが詰まってしまってから階下への漏水事故が起きては大変だ」ということで、今回は防水工事のタイミングに合わせて、思い切って新しいドレンへと取替を行うことになりました。
ここで、あまり聞き慣れない「ドレン」という専門用語について少し分かりやすくご説明させていただきますね。
ドレンとは、屋根やバルコニー、マンションの共用廊下などの防水面で受け止めた雨水をしっかりと集め、建物の外へ通じる雨樋(あまどい)へとスムーズに流すための非常に重要な接続パーツのことです。建物全体の雨水は最終的にすべてこのドレンに集まって流れていく仕組みになっています。
そのため、思わぬ漏水事故を防ぎ、ドレン本来の防水・排水の役割を100%発揮させるためには、「建物の構造」「使用されている箇所」「排水の形式」「防水の工法」「排水管の口径」など、様々な使用条件をプロがしっかりと考慮した上で、その場所に最も適したドレンを選択し、正しい技術で施工することが何よりも重要なポイントになります。
今回のマンションの廊下という施工条件に合わせて、今回は「よこ引き用ルーフドレン」という専用の金具を選定し、取替作業を進めていきました。
既存の傷んだドレンを慎重に撤去し、周囲の下地を整えた上で新しいルーフドレンをしっかりと取り付けます。その際、ドレンまわりの隙間から雨水が建物内部に回り込まないよう、防水層をしっかりと押さえて密着させることで、防水性能の大幅な向上を図ります。
ドレンの本体をしっかりと固定した後は、その周辺の排水溝まわりに「ウレタン防水」を丁寧に施していきます。
液状のウレタン樹脂を塗り重ねていくこのウレタン防水工法であれば、既存の防水層を無駄に傷つけることなく、デリケートな取り合い部分まで一体感のある強固な防水膜を作ることができます。
すべての施工が完了したドレンまわりを見渡すと、古い錆や詰まりが嘘のように解消されてとてもすっきりとした仕上がりになりました。バケツでテスト的に水を流してみると、驚くほどスムーズにゴクゴクと雨水が流れ去っていきます。「これならまた長い年月、雨水をしっかりと外へ流してくれそうですね!」とお施主様にも大変安心していただけました。
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