2026.10.02
今回は沼津市内の住宅地にお住まいのお客様から「屋根の上のほうからモルタル片のようなものが落ちてきた」というご相談をいただき、現地調査にお伺いした際の事例をご紹介いたします。 放置厳禁!登り棟・本棟のモルタル劣化が引き起こすリスク 瓦屋根の「登り棟」や「本棟」の部分は、のし瓦の下を…
今回ご相談をいただいたお住まいは、築年数からすでに30年が経過している立派な二世帯住宅でした。
これまでに大切にお手入れをされてこられ、過去に2回ほど屋根と外壁の全面塗り替えを行ってきたそうです。
しかし、今回の現地調査で屋根全体を細かくチェックさせていただいたところ、カラーベスト(スレート)の屋根材自体がかなりの枚数、あちこちに割れているのが見つかりました。
これまでのように「塗装するだけ」では、ひび割れや経年劣化による脆さを根本的に解決することが難しくなってきたため、カラーベスト本来の耐久性や、今後何十年先のお住まいの安心をしっかりと考慮し、今回は以前からご参考に提案していた「カバー工法」で工事を進めることになりました。
「カバー工法(重ね葺き)」とは、古い既存のカラーベストをそのまま残し、その上から新しく頑丈な「野地板(のじいた:木製の下地合板)」を屋根全体に隙間なく敷設してしっかりと固定していくリフォーム方法です。
この工法の大きなメリットの一つが、「既存の古い屋根を解体・撤去しないため、産業廃棄物としての廃材が一切出ない」という点です。
これにより、地球環境に優しいだけでなく、解体費用や廃材の処分費用を大幅にカットできるため、コストパフォーマンス面でもお客様に非常に喜ばれる工法となっています。
野地板の設置作業がしっかりと完了した後は、その上から高品質な防水シート(ルーフィング)を丁寧に敷設していきます。
以前の古い屋根材がそのまま下に残っている状態の上からさらに新しい防水シートを重ねるため、「屋根の防水層が二重構造」になり、雨漏りに対する安心感が何倍にもアップします。
さらに、屋根が文字通り二重構造(ダブルルーフ)になることで、外からの熱気を遮る「断熱性能」や、雨音が室内に響きにくくなる「遮音性能」も併せて大幅に向上するという嬉しい効果があります。
近年、私たちが暮らす静岡の東部地区においても、非常に勢力の強い「風台風」が大きな脅威となっています。大きな倒壊などの被害こそ免れたものの、地域を見渡すと「小規模な瓦が数枚飛んでしまった」「屋根のトタン(板金)がベロリと捲れ上がってしまった」といった被害のご相談が相当数寄せられました。
これほど多くの被害件数が一度に発生した影響で、全国的な屋根職人の不足や建築資材の供給遅れが生じ、秋から冬にかけての時期は対応にお困りの方が続出しました。
こうした実際の自然災害の教訓から、今回のお住まいでは、強風時に屋根材が浮き上がったり飛ばされたりするリスクを少しでも減らすため、瓦や屋根材の重なり部分に適切なシーリング(コーキング)処理を施すなど、台風や強風に負けない細やかな対策のご提案も取り入れました。
「これでこれからの台風シーズンも安心して過ごせます!」と、二世帯のご家族皆様に大変お喜びいただき、私たちスタッフも心から嬉しく思っております。
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