2026.10.02
今回は、以前の台風被害によって「セメント瓦1枚とスチール製の棟板金が飛ばされてしまった」という沼津市のお宅より、屋根の局部修理工事をご依頼いただきました。今回はその施工の様子と、長くお住まいを守るためのメンテナンスのポイントをご紹介します。 廃番となったセメント瓦の調達と下地確認…
瓦屋根の「登り棟」や「本棟」の部分は、のし瓦の下をモルタルや土などの湿式材料で固めて瓦をしっかりと固定しています。しかし、このモルタルなどの材料は平瓦の上に直接乗っている状態であるため、風や地震などの微小な揺れや、屋根の上を歩いた際のわずかな振動によって平瓦が微妙に動き、少しずつ負担がかかっていく特性があります。
当初はモルタルで作った「畦(あぜ)」の部分が部分的に崩れている程度だったとしても、それを長い間そのままにしてしまうと、周囲ののし瓦に悪影響を及び、最終的には棟瓦全体へと崩壊が連鎖してしまいます。
こちらの写真は、モルタルの畦が経年劣化や繰り返しの衝撃によって傷んでしまい、被害が広がってしまったため、一度瓦をすべて丁寧に撤去し、新しくモルタルの畦を作り直している施工中の様子です。現代の屋根工事では、モルタル自体に弾性系の素材を混ぜることが多く、気候による激しい寒暖の差で発生する伸縮の力をしっかりと吸収し、ひび割れや崩れを防ぐ工夫が施されています。
こうした棟のモルタル改修や積み直し作業は、職人の作業人数にもよりますが、基本的に1日で完了する工事です。生活へのご負担を最小限にするためにも、雨天などの影響がない限りはその日のうちにしっかりと終わらせなければいけない大切な部位となります。
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