今回は、屋根の一番高い場所――「本棟(ほんむね)」と呼ばれる部分に使われている金属板の一部に、思わぬ破損が見つかりました。
この「本棟」は、屋根の棟(むね)の部分、つまり左右の屋根面が交わる一番高いところを覆っているパーツで、屋根全体を風雨から守る非常に大切な役割を担っています。
材質は金属板金で、見た目はしっかりしているように見えますが、実は繊細な変化にも影響を受けやすい部材です。
今回は、その金属板の端(小口部分)が、まるで紙を破いたかのように「ビリッ」と裂けてしまっていました。
鉄板といっても薄いものなので、条件が重なるとこういった破損が起きることがあります。
裂け目の原因には、以下の2つの可能性が考えられました。
金属の温度変化による亀裂
裂けた部分の端に、過去に工具(ハサミ)で少しだけ切れ目を入れたような跡が見つかりました。そのわずかな傷から、真夏の高温と夜間の冷え込みを繰り返すうちに、金属が膨張・収縮を繰り返し、ついには亀裂が広がっていったと考えられます。
強風によるダメージの拡大
さらに、強風によって屋根材があおられ、裂け目が一気に広がってしまった可能性もあります。
いずれにせよ、この状態を放置しておくと、裂け目から雨水が侵入し、建物内部への雨漏りや構造材の腐食につながる恐れがあり、大変危険です。
今回は、裂けてしまった金属板の裏側に補強板(当て板)をあてて、しっかり接着。
さらに、表面には防水用のシーリング材を使い、裂け目に沿って丁寧に補修処理を施しました。
このような修理により、雨水の侵入を防ぎ、屋根材としての機能をしっかりと回復させることができました。
金属製の屋根材は、木材に比べて外気の温度変化にとても敏感です。
例えば、真夏の屋根表面は、直射日光により60〜80℃以上になることもあります。
一方、真冬には氷点下まで冷え込み、金属はカチカチに冷たくなります。
こうした極端な温度差に何度もさらされることで、金属は少しずつ疲労し、微細なヒビや割れが生じてしまうことがあるのです。
今回のような裂け目や劣化は、日常生活の中ではなかなか気づきにくい部分です。
しかし、ちょっとした傷や経年劣化が、知らぬ間に大きなトラブルへとつながることも少なくありません。
だからこそ、屋根や外装の定期点検や塗装によるメンテナンスがとても大切です。
「最近屋根を見てもらった記憶がないな…」という方は、この機会にぜひ一度、点検をご検討ください。
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