瓦とコーキングの正しいやり方!雨漏りしないための施工方法
台風や地震、そして時間の経過による劣化…屋根のトラブルは、家の寿命を縮める大きな原因となります。
特に、瓦屋根は美しく、日本の風土に合った優れた屋根材ですが、適切なメンテナンスを怠ると雨漏りなどの被害につながる可能性も。
今回は、沼津市・三島市周辺の方に向けて、瓦とコーキングの関係性について、雨漏りしないための施工方法を解説します。
コーキングとは、建物の隙間を埋めて防水や気密性を高めるためのシーリング材のことです。
主に、変性シリコーン系、シリコン系、ウレタン系、アクリル系など様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
変性シリコーン系は、耐久性、耐候性、耐水性に優れ、塗装も可能なため、瓦のコーキングに最適な選択肢と言えるでしょう。
シリコン系は比較的安価で入手しやすい反面、耐久性はやや劣ります。
ウレタン系は弾力性に富み、伸縮する部分のシーリングに適していますが、紫外線に弱いため、屋根には不向きです。
アクリル系は手軽で安価ですが、耐久性が低いため、長期的な雨漏り対策には不向きです。
瓦のコーキングには、耐久性と耐候性に優れた変性シリコーン系がおすすめです。
瓦のコーキングは、主に雨漏り防止と、台風の強風や地震による瓦のズレや飛散防止を目的として行われます。
経年劣化により、瓦と瓦の隙間が広がったり、棟部分の漆喰が剥がれたりすると、雨水が浸入しやすくなります。
コーキングによってこれらの隙間を埋めることで、雨水の浸入を防ぎ、雨漏りを防止する効果が期待できます。
また、コーキングは瓦を固定する役割も果たし、強風や地震による被害を軽減する効果も期待できます。
瓦のコーキングで雨漏りが発生する原因は、主に以下の2点です。
・コーキング材の選定ミス
耐久性や耐候性に劣るコーキング材を使用すると、すぐに劣化し、雨漏りの原因となります。
変性シリコーン系など、適切なコーキング材を選ぶことが重要です。
・施工ミス
コーキング剤を塗りすぎたり、必要な部分に塗らなかったりすると、雨漏りを招く可能性があります。
特に、瓦の排水経路を塞いでしまうと、雨水が溜まり、下地を腐らせる原因となります。
また、下地処理が不十分な場合も、コーキングの密着性が悪くなり、雨漏りの原因となります。
瓦のコーキングに必要な道具と材料は以下の通りです。
・変性シリコーン系コーキング材
・コーキングガン
・ヘラ
・プライマー(下塗り剤)
・マスキングテープ
・清掃用具(ブラシ、ヘラなど)
・はしごまたは足場
・安全帯
事前準備:作業前に、はしごや足場をしっかりと設置し、安全帯を着用します。
屋根の上での作業は危険が伴うため、十分な安全対策が必要です。
また、作業する箇所の瓦や周辺の汚れを、ブラシなどで丁寧に清掃します。
古いコーキング材が残っている場合は、カッターなどで除去します。
・下地処理
プライマーを塗布することで、コーキング材の密着性を高めます。
プライマーは、ハケなどで薄く均一に塗布します。
完全に乾燥するまで待ちます。
・コーキング施工
コーキングガンにコーキング材をセットし、瓦と瓦の隙間、または棟部分の割れ目に沿って、均一にコーキング材を充填します。
ヘラを使って、表面を滑らかに仕上げます。
コーキング材が乾燥する前に、マスキングテープを剥がします。
・乾燥
コーキング材は、完全に乾燥するまで触らないようにします。
乾燥時間は、使用するコーキング材によって異なりますので、製品の説明書を確認してください。
コーキング施工後、数日間は雨天を避け、コーキング材が完全に乾燥するまで待ちます。
乾燥後、コーキング部分に異常がないか確認します。
ひび割れや剥がれなどが見られた場合は、速やかに補修する必要があります。
定期的な点検を行い、劣化が見られた場合は、コーキング材の塗り替えを行うことで、雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。
コーキング以外にも、瓦の破損やズレによる雨漏り対策として、以下の方法が考えられます。
・瓦の差し替え
破損した瓦を新しい瓦に交換します。
・棟瓦の積み直し
棟部分の漆喰が剥がれている場合、棟瓦を積み直すことで雨漏りを防ぎます。
・屋根葺き替え
屋根全体の劣化が激しい場合は、屋根材を全て交換する屋根葺き替えを検討する必要があるでしょう。
DIYで屋根修理を行うのは危険が伴います。
高所での作業は、転落事故の危険性が高いです。
また、不適切な修理は、かえって雨漏りを悪化させる可能性もあります。
専門知識や経験がない場合は、雨漏り修理のプロに依頼することを強くおすすめします。
専門業者は、原因を的確に特定し、適切な修理方法を提案してくれます。
今回は、瓦のコーキングに関する情報を網羅的に解説しました。
コーキングは雨漏り防止に有効な手段ですが、適切な材料選びと施工が重要です。
DIYで挑戦する場合は、安全に十分配慮し、手順を正確に守りましょう。
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