屋根の面積の出し方・計算方法を解説します!
屋根面積はリフォームを考える際に大切になりますが、算出に不安を覚えている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、沼津市・三島市周辺の方に向けて、意外に難しいこの面積の算出方法を、図面あり・なしのケース別に解説します。
今回は、一般的な住宅から複雑な形状の屋根まで、さまざまなケースの計算方法を分かりやすくご紹介します。
図面がない場合でも、家の床面積と屋根の勾配から、屋根面積を概算することができます。
まず、家の床面積を測ります。
これは、1階部分の床面積(建築面積)を指します。
次に、屋根の勾配を確認します。
勾配は、屋根の傾きを表す数値で、緩勾配と急勾配があります。
勾配がわからない場合は、おおよその目視で判断するか、近隣の住宅と比較してみましょう。
勾配が分かれば、勾配に応じた係数を用いて床面積を補正することで、概算の屋根面積を求めることができます。
正確な数値ではありませんが、費用見積もりの大まかな目安としては役立ちます。
この方法は、あくまで概算であることをご理解ください。
瓦屋根の場合、瓦の種類と枚数から面積を推定できます。
一般的な和瓦は、1坪(約3.3㎡)あたり53枚使用されます。
セメント瓦は、1坪あたり40枚程度です。
より正確な計算には、瓦の種類ごとの坪あたり枚数を正確に把握する必要があります。
図面がある場合は、より正確な屋根面積を算出できます。
平面図を用いる場合、まず屋根の投影面積(床面積+軒の出)を計算します。
軒の出は、外壁から屋根が突き出ている部分の長さです。
三角スケールを用いて図面から正確に計測しましょう。
次に、平面図に記載されている屋根の勾配を確認します。
勾配は、例えば「4/10」のように分数で表されます(水平方向10に対して垂直方向4)。
この勾配に対応する「勾配伸び率」を勾配伸び率表から調べます。
勾配伸び率は、屋根の勾配によって実際の屋根面積が投影面積よりもどれだけ大きくなるかを表す係数です。
立面図を使用する場合は、屋根を複数の三角形や台形に分割して、それぞれの面積を計算し、合計することで求めます。
三角形の面積は「底辺 × 高さ ÷ 2」、台形の面積は「(上底 + 下底) × 高さ ÷ 2」の公式を用います。
この方法では、屋根の形状を正確に把握する必要があります。
切妻屋根は比較的単純な形状で、2つの三角形で構成されています。
一方、寄棟屋根は4つの三角形または台形で構成されています。
屋根形状によって分割方法や計算方法は異なります。
それぞれの形状の特徴を理解し、適切な計算方法を選択することが重要です。
屋根材の材質によって、実際の表面積は投影面積と異なる場合があります。
例えば、瓦屋根では瓦の形状による凹凸を考慮する必要があります。
金属屋根の場合も、波板の形状によって表面積が投影面積よりも大きくなります。
正確な面積を算出するには、屋根材の種類に応じた補正係数を用いる必要があります。
それぞれの屋根材の表面積の増加率を考慮し、補正計算を行いましょう。
複雑な形状の屋根(折半屋根など)の面積算出方法・三平方の定理の活用
折半屋根など、複雑な形状の屋根の面積計算には、三平方の定理を活用します。
屋根の形状を複数の幾何学図形に分割し、それぞれの面積を計算します。
特に折半屋根は、台形の連続で構成されているため、台形の面積計算と三平方の定理を組み合わせることで正確な面積を算出することができます。
スレート波板や金属波板は、波状の形状をしているため、投影面積に補正係数を掛けることで実際の面積を算出します。
係数は波板の種類やピッチ(波の幅)によって異なります。
それぞれの波板の仕様書などを確認し、適切な係数を用いることが重要です。
屋根面積は、図面がある場合とない場合、屋根の形状や材質によって異なる方法があります。
図面がある場合の正確な計算方法、そして複雑な形状の屋根の面積の求め方まで、様々なケースを解説しました。
正確な面積を把握することで、屋根工事の見積もりをより適切に検討することが可能になります。
平日8:30(土日祭9:00)~18:00(土日祭17:00)まで受付中!
0120-49-3325