スレート屋根は、その価格の安さとデザインの豊富さから、多くの住宅で採用されている一般的な屋根材です。
しかし、長く安心して住み続けるためには、適切なタイミングでメンテナンスや修理を行う必要があります。
この記事では、スレート屋根の特徴やメンテナンス・修理方法について解説します。

□スレート屋根の特徴

スレート屋根は、主に「化粧スレート」と「天然スレート」の2種類に分けられます。

1: 化粧スレート

化粧スレートは、セメントや繊維質を混ぜて板状に成形した人工的な屋根材です。
天然スレートと比較して価格が安く、デザインやカラーバリエーションが豊富なのが特徴です。
例えば、ケイミュー社の「グラッサ」シリーズは、高級感のある質感と豊富なカラーバリエーションで人気があります。
また、遮熱効果の高い「遮熱グラッサ」シリーズも、近年注目を集めています。

2: 天然スレート

天然スレートは、自然の石材を薄く加工した屋根材です。
化粧スレートに比べて高価ですが、耐久性や耐候性に優れており、高級感があります。
天然スレートは、独特の風合いと色合いが魅力で、古民家や和風住宅によく用いられます。

□スレート屋根のメンテナンス・屋根修理の方法

スレート屋根は、適切なメンテナンスを行うことで、その寿命を長く保てます。
ここでは、スレート屋根のメンテナンスや修理について、具体的な方法と費用を説明します。

1: 5年ごとのヒビ割れの点検・補修

スレート屋根は、経年劣化によってヒビ割れが発生することがあります。
ヒビ割れは、雨漏りの原因となるため、早めの点検と補修が大切です。

まずは、屋根の表面を目視で確認し、ヒビ割れや欠損がないかを確認します。
ひび割れがあった場合、その部分に接着剤を注入することで、強度を回復させます。
また、費用としては、2～4万円が目安です。

2: 15年目の棟の交換

屋根の棟は、屋根材を固定する重要な部分です。
経年劣化によって、棟の固定に使われている釘が緩むことがあります。
そのため、築15年を目安に棟の交換を行うことをおすすめします。

既存の棟板金と下地の木材を取り外して、新しいものに交換します。
また、費用としては、10～30万円が目安です。

3: 30年目の葺き替え

スレート屋根の寿命は、およそ30年と言われています。
築30年を過ぎると、スレート自体が劣化し、雨漏りや屋根材の剥がれが発生するリスクが高くなります。
そのため、築30年を目安に屋根の葺き替えを行うことをおすすめします。

古いスレートを撤去し、下地の木材を補強した後、新しい防水シートと屋根材を張り替えます。
また、費用としては、100万円ほどが目安です。

□まとめ

スレート屋根は、価格が安くデザインも豊富で、多くの住宅で採用されています。
しかし、長く安心して住み続けるためには、適切なメンテナンスが必要です。
5年ごとのヒビ割れの点検・補修、15年目の棟の交換、30年目の葺き替えを目安に、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
適切なメンテナンスを行うことで、スレート屋根は長寿命で、快適な住空間を提供してくれるでしょう。

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