三島市内、個人住宅のバルコニーからの雨漏りが数年前から…しかし原因が中々分からず
何年も前からバルコニー下の部屋に雨漏りがしていて、他の業者に何度となく調査し、水掛けテスト調査を行なったらしいのですが、雨漏り原因の場所の特定が出来なかったらしいです。
それから弊社に調査依頼の声掛けがありました。
下記の内容で調査
① 目視にて調査
② 水張りによる床部分のみの漏水調査
③ 床部分全面にシートを張り、手摺壁のみの水掛け調査
④ 手摺壁上端笠木からの水掛け調査
以上の手順で水張り・水掛け調査を2日間を掛けて実施いたしました。
写真は③の調査項目である立上りの腰壁の水掛け作業をしている所です。立上り壁の内側の面と外側の面の両面にそれぞれ30分ずつ、相当の水量を掛けました。
結論的には立上りの壁からの浸水はありませんでした。
次に立上り壁最上部のアルミ製笠木の継ぎ手ジョイント部の水掛け、最後に笠木の下端の隙間部分に水掛けを下方向から上方向に向けて水掛けしてみました。こちらも30分ほど掛けてみましたが、何処からも水漏れの症状は有りませんでした。
最後にバルコニー床面の水張りを行ないました。排水ドレンに水が流れないようにしっかり蓋をして、壁の立上りに水切りが廻っています。そこの下端ギリギリまで深さにすると浅い所で12センチほど、深い所で18センチくらい。
そこまで水を溜めたままの状態で一晩置いて様子を診ます。
一晩明け天井点検口から様子を診てみました。
その結果、水漏れの形跡は一切ありませんでした。
さてさて、これだけ各部位ごとに水掛け水張り調査をしても症状が出ないという事はバルコニー絡みが原因ではないということ。
断言は出来ませんがそれに近い事を意味しています。
バルコニー出入口ドアの室内側の敷居下の壁が膨らんでいる事に気付きました。
よもや、と思い壁を剥がしてみると木材が腐って湿っていました。内側から見ると、サッシ水切りと防水紙が妙な形で納まっていて、そこからの雨水が浸入してしている事が雨漏りの原因である事が判明し、ホッと胸を撫で下ろした所です。