こちらの倉庫の屋根は「亜鉛引き波型トタン」という素材で葺かれており、過去に10年周期で3回しっかりと塗り替え工事(塗装)を行ってきた、大変大切にメンテナンスされている屋根でした。
そのため、一見すると棟(屋根のてっぺん)の板金もトタン自体も大きな傷みは見当たらず、非常に綺麗な状態を保っているように見えました。
今回、サビが発生してしまった大きな原因は2つあります。
① 雨水の逃げ道がない(雨押えと外壁の接触)
「折版(せつはん)屋根」の「雨押え(※屋根と外壁の接合部から雨が入らないように取り付けるカバー用の金属板)」と、外壁に使用している「角波カラー鉄板」がピタッとくっつきすぎてしまっていました。
これにより、本来なら流れて抜けるはずの雨水の逃げ場がなくなり(雨水の吐けが悪い状態)、水が溜まり続けてサビを引き起こしてしまったのです。
② 屋根のつなぎ目(ジョイント部)の施工不良
通常、折版屋根は雨漏りを防ぐために「端から端まで1枚の大きな板」で施工するのが一般的ですが、こちらの屋根は途中でつなぎ合わせる「ジョイント施工」がされていました(建築当時の何らかの理由があったのかもしれません)。
さらに問題だったのは、そのつなぎ目の施工方法です。本来、屋根材同士を繋ぐ際には以下のような厳格なルールがあります。
重ね合わせ(ラップ長さ): 最低でも100mm以上重ねる
防水(コーキング): 重ね合わせたの内側に3本の防水シール(コーキング)を入れる
強風対策: めくれ防止のために5ヶ所をリベット(金属の留め具)でしっかり固定する
仕上げ: リベットの頭にも防水シーリングを施し、つなぎ目の左右をマスキングテープで保護した上でコーキングをヘラで隙間なく押さえ込む
今回はこのつなぎ目の処理が十分でなかったため、内側に水が回り込んでしまっていました。
サビの状態を確認したところ、すでに金属に穴が開いてしまう「ピンホール現象」が数ヶ所見られる、【サビの危険度:ステージ4】という深刻な段階に達していました。
ここまでサビが進行して穴が開いてしまうと、上からペンキを塗る「塗装処理」では根本的な解決になりません。放置すれば雨漏りに直結してしまいます。
解決策としては、傷んだ部分を切り落として下地(横胴縁)を組み直して繋ぎ直すか、屋根全体を張り替える必要があります。
そこで今回は、既存の屋根の上から新しい屋根材を被せる「縦桟(たてさん)ルーフによるカバー工法」をご提案させていただきました。
カバー工法を行うことで、解体費用や廃材処分費を抑えつつ、防水性と耐久性を格段にアップさせることができました!
どれだけ定期的に塗装メンテナンスを行っていても、新築時の施工方法や構造的な欠陥(雨水が溜まりやすい作りなど)があると、裏側で静かに傷みが進んでしまうことがあります。
「うちの倉庫や工場の屋根は大丈夫かな?」
「定期的に塗っているけれど、一度しっかり見てほしい」
そんなお悩みや気になる点がございましたら、ぜひ沼津市の当社までお気軽にご相談ください!
私共では、地元沼津を中心に、三島、裾野、長泉、清水町、函南町、伊豆の国で安心安全大満足リフォーム&屋根外壁外回り&新築住宅を施工していきます。お住まいのご相談はお気軽にご連絡ください。
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