こんにちは、街の屋根やさん沼津店です。
ようやく秋らしい風が心地よくなってきましたね。朝晩の気温差も出てきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今回は、沼津市内にお住まいのお客様からご依頼いただいた母屋の下屋部分(増築部分)にあるトタン屋根の再塗装工事をご紹介します。
きっかけは「屋根の色褪せとサビが気になってきた」とのご相談からでした。
増築からおよそ18年が経過しており、屋根のメンテナンスを検討されていたそうです。
今回の現場は、瓦屋根の母屋に増築された下屋(げや)部分の屋根でした。
この部分は本瓦ではなく、波型の亜鉛引きトタン屋根。軽量で施工も比較的容易な一方、瓦に比べると耐久年数が短く、サビや塗膜の劣化が目立つことがあります。
お施主様も最初は「いっそ瓦に葺き替えようか」とお考えだったそうですが、将来的に母屋全体を建て替えるご計画があるとのことで、今回はコストを抑えつつ、10年間しっかりもたせられる塗装メンテナンスを選択されました。
すでにご家族で建て替え後の間取りをあれこれと話し合っていらっしゃるとのことで、楽しそうなお話に私たちもついつい笑顔になってしまいました。
施工に入る前に、まずは屋根全体の状態を細かくチェックします。
トタン屋根は金属製のため、長年の雨風や紫外線にさらされることでサビが発生しやすくなります。
今回は、表面の塗膜がかなり色あせており、ところどころに赤サビが浮いている状態でした。
サビをそのまま塗りつぶすと、再発しやすく塗膜の持ちも悪くなるため、まずはケレン作業(サビ落とし)をしっかりと行いました。
この工程は仕上がりと耐久性に大きく関わってくるので、丁寧に手をかけます。
下地処理の後は、サビ止め塗料を全体にしっかりと塗布します。
その上から、耐候性の高い塗料を中塗り・上塗りの2回塗りで仕上げていきました。
今回は、周囲の景観や瓦との調和を考え、落ち着いた色味をお選びいただきました。
仕上がった屋根は見違えるように美しくなり、お客様には「まるで新品のようだね」とうれしいお言葉をいただきました。
お話を伺っている中で、お客様のお住まいには大黒柱や囲炉裏、さらには7.5畳ほどの土蔵まであるという、非常に趣深い住まいであることが分かりました。
囲炉裏の炉縁は、長年の煙で燻されたことにより、黒光りする独特の風合いを持っているそうで、建て替えの際にも「何とか活かしたい」とご家族で話されているとのこと。
また、土蔵に関しては「何が入ってるか分からない」と家族の皆さんは近寄らないそうですが、ご主人が「鑑定団に出せるような掘り出し物があるかもしれない」と、目を輝かせながらお話しくださいました。
年々、こうした土蔵造りの建物は姿を消しており、非常に貴重な文化的価値を持つ存在でもあります。
屋根のリフォームはもちろん大切ですが、こうした建物の保存や活用にも、ぜひ目を向けていきたいですね。
今回の施工では、単なる塗装工事にとどまらず、お施主様の暮らしや想いに触れながら作業を進めることができ、とてもありがたい経験をさせていただきました。
私たちは、目に見える工事だけでなく、「その先の暮らし」や「ご家族の想い」も大切にしながらリフォームのお手伝いをしています。
古いものをただ新しくするのではなく、「大切なものを次に繋げる」ためのリフォーム。
そんな施工をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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